特別な看板も、派手な宣伝もせず、
ただ、代々つづけてきた手仕事を、
そっと店主が受け継いでいる。
その積み重ねの中には、
失われてほしくない町の記憶が
たくさん詰まっています。
広寿苑には、
そんな「ささやかな家業の風景」が、
毎日のように流れています。
守るべき味と向き合いながら、
気負わず、けれど丁寧に。
この町に寄り添った新しいお菓子を、
今日も探し、少しずつ育てていきます。
ひと口かじると、
やわらかな求肥の中で、
白あんの甘さがほどけ、
あとから苺の酸味が静かに残ります。
小粒の苺をいくつも包み、
噛むたびに、果汁がにじむ。
最後は、とろりとした余韻だけが口に残る。
冷たいままなら、シャリっと。
少し待てば、苺とあんがなじんでいく。
食べる時間ごとに、表情の変わる苺大福です。
かじった瞬間に、ほくほく。
そしてすぐに、しっとり。
芋の甘さが、
ゆっくり口に広がって、
ひとつで、しっかりした食べ応え。
なめらかな口あたりの中に、
あとからふと、焼き芋の香り
少しだけ特別な日に、手を伸ばしたくなる、
まるまるスイートポテトです。
私たちは、
代々続く和菓子屋としての
仕事を大切にしながら、
企業さま・店舗さま向けの
お菓子づくりのご相談を
お受けしています。
大量生産を前提とした工場とは異なり、
ひとつの企画として
きちんと形になる単位で。
手仕事の範囲で、
素材の味をきちんと感じられるものを、
無理のないかたちでつくる。
チーズケーキやお芋のお菓子など、
今ある技術を活かせる内容を中心に、
これまでいくつかのご依頼を
お受けしてきました。
ご縁があれば、
ご一緒できればうれしいです。